忍者ブログ
クラッカワーゼミ公式ブログ
[1]  [5]  [4]  [3]  [2
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

原文 [英] : MAKI
翻訳: MAKI & GAH-GAH

新聞は貴重な情報源ではあるが、書かれていること全てを鵜呑みにすることは得策ではない。事実と意見の区別をつけられる必要がある。それは、メディアが意図的に意見を事実に交え、私たちに偏った見解を勧めることも有り得るからだ。そして、結果的に誤った事実を取り入れてしまう可能性がある。特に朝はきちんと頭が働いていない状態で新聞を読むことが多い。この状態では偏った記事を読んでも正確な判断を下すことは難しい。

新聞は必ずしも現実そのものをそのまま映し出しているわけではない。より性格な判断を下すためにも、そこから一歩距離を置いて、以下挙げる5つのポイントを考慮してみてはいかがだろうか。

1.何が一番重要なニュースか?

その記事はどれくらいのスペースを占拠しているだろうか?ニュースの重要度が増えるほどその記事の情報量は多くなる。最も重要な記事は必ず一面に記載される。一つの記事が一面全体を覆っていたら、それは重大ニュースに間違いない。少なくとも、それほど重要だということを新聞は伝えようとしているのだ。

一面に複数の記事が載っている場合、一番新しいものが右上から配置される。私たち日本人は縦読みに馴染んでいるため、自然と右上に注目するクセがついている。一番初めに着目して欲しいものが右上に配置されるのは、このクセを利用したものと思われる。

2.○○対○○?

そのニュースの中にバトルは存在しているだろうか?もし対立した二人の人物又は二つのグループが存在していたら、これは二項対立(Binary Opposites)というものである。二項対立は読者に、対立する両極を比較する手助けをする。取り上げられたニュースはシリアスな内容かもしれないが、二項対立を演出することによってエンターテイメント性を出し、読者を楽しませることもできる。このバトルの行く末を見届けたいと思う人間性が読者をくぎづけにさせるのである。

3.書き手はどちらの側に立っているか?

もし二項対立的な記事(例:ブッシュ対テロリスト、キリスト教対イスラム教、○○対○○という構造をしたもの)があれば、そこに偏見がないかチェックしてみよう。二項対立構造は特に「良い人」対「悪い人」という枠組みにそって展開されていることがある。

4.その写真が伝えようとしているものは?

写真もメディアの一つであり、そこにはメッセージが含まれている。事件や災害が起これば、写真はそれがどのように人々に被害を与えたか読者に伝える。しかし注意しなければならないことは、それが実際の現場のある一面しか伝えていないという点だ。その写真は意図的にある一面だけをクローズアップすることで人々の共感や反感を呼び起こすようなものになっている可能性もある。

5.報じられていないものは何か?

記事を見た時、「書かれていない情報」にも注意してみたい。もし二項対立的で偏った記事があったとして、多くの場合「悪者」とされる側にはネガティブな情報が、「良い人」とされる側には好感のもてるような情報が付加されている。そして、その枠組みに反するような事実が大きく取り上げられることは少ない。



メディアがあなたに何を伝えようとしているか考えるにあたって、以上の点5点を手がかりとして使うことができる。実際のところ、メディアを通じて与えられる情報のうち何を信じ、何を信じないかはあなた自身の判断にかかっているのだ。

PR
ブログ内検索
アーカイブ
バーコード
Copyright
All illustration rights reserved for © Maki, All context rights reserved for © Krakower Seminar 2005
忍者ブログ [PR]